ベンツW202 雨漏り処理
2007年 08月 07日
早速ご来店いただいたところ、走行中のストップアンドゴーの際に「チャポン、チャポン」と音が出るほど、左側のフロア一面が水溜り状態になっていましたので、お預かりして処理を行う運びとなりました。
この雨漏りの原因としましては、エアダクトボックス(ワイパーアーム付近の外気吸い込み口)の雨水などを排出するドレインの詰まりが考えられます。
W202の場合、エアダクトボックスが左右フェンダーにわたって大きな箱状になっており、箱に入った雨水を排出する20mmほどのドレインが中央と左側についています。そのドレインの出口にカバーがついており、雨水が流れる分にはまったく問題無いのですが、エアダクトボックスが大きな箱状になっていることもあり落ち葉や泥が詰まりやすく、今回のような症状を引き起こすケースがよくあります。
(写真、上中)分かりづらいかもしれませんが、エアダクトボックス左隅にあるドレインです。このドレインは外側に暖簾(のれん)のようなゴム製のカバーがついていて、外気を室内へ入れる際にドレインからのエアーを吸いづらいくする構造(簡単なワンウェイ)になっています。ドレインからのエアーはエンジンルームの熱気につつまれていますからね。(写真、上右)指で蓋状になっているゴム製のカバーを押し上げている写真となります。
(写真、下左)エアダクトカバーの上面を外した状態です。コチラのお車は右ハンドルなのですが、助手席側の穴からブロアーファンが見えるかと思います。その穴にはカバーが着くのですが、勿論エアーを通す構造になっていますので、ドレインが詰まり水が溢れると、ここから室内へどんどん流れ込む事になります。助手席側のフロアーが水浸だしになっていたのもこのためです。
(写真、下中、下右)水浸だしになってしまったフロアーカーペットを全て取り外し、数日かけて天日干しで乾かしました。
充分に乾かしたカーペットを元に戻し、エアダクトカバーの詰まっていた落ち葉や泥などのゴミを掃除して作業終了です。
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