ベンツW204 AMG4本出しマフラー装着
2008年 08月 20日
ただ、このマフラーはC200コンプレッサー用に加工されたアフターパーツの設定がありませんので、部分的にワンオフ加工を施しセミワンオフマフラーを制作する運びとなりました。
簡単にご説明しますと、V型エンジンかL型エンジンかでマフラーの配管が大きくかわります。
例えばC300などV6のエンジンに装備されるエキゾーストマニホールドは、左右片側3本が1本に集合され、左右1本づつ計2本のエキゾーストパイプになるのに対し、C200などの直4エンジンのエキゾーストマニホールドは、片側4本が1本に集合され、計1本のエキゾーストパイプとなります。
今回の作業のポイントは、1本のエキゾーストパイプをどこで左右2本に分岐するかと、排気効率や美しさを考えた配管の加工や、サイレンサーのセッティングをオーナー様のご希望どうりにどれだけ仕上げられるかということになります。
(写真、上左)作業前、左側1本出しになっているC200コンプレッサーのマフラーです。
(写真、上中)ノーマルのセンターマフラーです。右側がフロントとなります。触媒から1本の配管でセンターマフラーに入り、1本の配管でリアマフラーへ繋がります。
ご用意させていただいたC63のリアマフラーは左右のサイレンサーからセンターマフラーに向かって1本づつの配管となっていますので、センターマフラーを1in to 2 out形状オールステンレスでワンオフで製作し(写真、下左)、左右のリアマフラーと繋がるよう加工を施しました。
余談ですが、社外のスポーツマフラーで元々片側出しの車両に取り付ける左右出しの加工品は、製造やコスト上仕方ないのかもしれませんが、センターマフラー後ろのパイプを2分割して無理矢理出口を左右出しにするファッション性を重視するかたちがほとんどです。
センターマフラー直前のフランジ部分からセンターマフラーを含むリアマフラーとの繋ぎ目(Uバンド固定)までを製作し、オーナー様のご希望により極力音量を抑えながらも、加速時に心地よい低音を奏でるマフラーが完成しました。
(写真、下中)(写真、下右)ビフォーアフターです。
リアバンパー下部にあるマフラー出口の形状にえぐられたデュフェーサーもAMG専用品に交換され、更なる迫力を醸し出していますね。
納車時、オーナー様にも大変喜んでいただくことができました。
今回の作業は当店では初めての作業となりましたが、こういった新しい試みにご協力くださるオーナー様に感謝の気持ちでいっぱいでございます。
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