FERODO Racing ブレーキパツト
2005年 08月 29日
写真上段左ですがパットを取り外す為にまずはキャリパーピンと呼ばれる棒を抜き取る必要がございます、パットの固定はこのピン棒だけとなりますので抜いてしまえば取り外しは簡単です。
新旧のパットとなります、厚みがかなり違います(写真中)、(写真右)ですが白っぽく丸く見えているのはモリブデン系グリースを塗布してありますジャダーや鳴きの発生の防止を考慮しております。
写真下段左ですがキャリパーピストンを押し戻しす工具ですブレーキパットが摩滅した分量だけキャリパーピストンがポットから飛び出てますので新しいパットを装着するためにはポットの中にピストンをこうして押し戻す必要が有るわけです。
今回の場合はパットの厚みが大きくすんなりと装着出来なかったので紙ヤスリの上で表面を少し削り取り厚み調整を行いました、手前に見えているプレートは再使用で装着しました(写真中)
(写真右)この作業ですがこの開けている穴にパットセンサーの先端が入ります、純正品などでは厚みを調整したりこうした穴開け加工は必要有りませんがこうしたスポーツパーツではごく普通の作業となります。
FERODO Racingですが効き優先のパットでダストは良く出ますがその分摩擦係数が高くしっとりとした効き味でノンダスト系とは対極方向に有ります。
ブレーキパットの場合は効き味を優先するかノンダストを優先するかの選択が必要です、ベンツ純正の場合は効き優先のグループになりますが他メーカー純正ではノンダスト系に近い設定の場合が近年多くなりました。
試乗結果ですが以前とは比べようもなくダイレクト感が良くなりました、具体的にはブレーキペダルを踏み始めてから制動力を感じる迄のストロークがとても短くなりかなり上の方で利き始めるようになりまたベンツ特有の踏み始めのスポンジーなエリアが減りました。
その理由ですが今回パットの厚みがギリギリで加工しなければ装着出来ませんでしたがこの部分がその理由として考えられます、更に良くするにはブレーキホースの交換が考えられます。
注目の効き味ですが純正パットを更にしっとりとさせたフィールで明らかな制動力アップを体験出来ました、そして踏んだ量だけ制動力を感じるとてもリニアな効き方をするタイプのパットでした。